事業内容

日本獣医学会・獣医解剖分科会と任意団体・日本獣医解剖学会の沿革

日本獣医学会の歴史は古く、昭和60年(1985年)には日本獣医学会創設100年記念シンポジウムが大々的に開催されました。
しかし日本獣医学会に各分野の分科会が設けられたのは意外に新しく、その設立の経緯は次のようになります。

昭和37年11月に第17回世界獣医学会議(ドイツ・ハノーバー市にて開催)への出席者推薦のために、世界獣医学協議会国内委員会として11部会より委員が選出され、世界獣医学会議が開催されました。
このなかに解剖学部会があり、これが日本獣医学会で専門分野が意識された最初のことだと思います。

その後、昭和41年には当時の日本獣医学会会長・越智勇一先生の呼びかけにより獣医学会の中に9分科会が設置されることになり、昭和41年12月には各分科会の役員も決まりましたが、解剖学分科会はやや遅れて、昭和42年1月に役員の届け出がなされています。
その時の初代役員は、会長・加藤嘉太郎先生(九州大学)、副会長・西田司一先生(東京大学)、幹事・森田重広先生(日本獣医畜産大学)という顔触れでした。

その後、解剖学分科会は現在まで日本獣医学会の所属団体(分科会)として存続しておりますが、平成7年に当時の分科会長の牧田登之先生(山口大学)の提案により、日本獣医解剖学会を設立することになりました。
この年、日本獣医解剖学会が発足し、ニュースレターの発行も始まりました。

任意団体である日本獣医解剖学会も、日本獣医学会傘下の獣医解剖分科会もメンバーは同一です。
獣医解剖分科会の正会員、学生会員は日本獣医解剖学会会員としての処遇を受けています。